AI導入支援 / 打ち合わせの日程調整
空いている日は、AIが探す。送るのは、あなた。
問い合わせが来ると、最初に決めるのは「いつ会うか」です。現場に出ている日は、その返事だけで手が止まります。自分のカレンダーの空いている日に合わせて、「この日に打ち合わせしましょう」と返せたら。私もそう思っています。
問い合わせが届いたら、AIが内容を読んで、Googleカレンダーの空きを見ます。打ち合わせや現地調査の候補日を3つ入れた返事を、下書きします。送る前に、人が確かめます。決まったら、予定に入れるところまでAIに手伝わせます。
私はClaude Code(Anthropic社のAI)に、GoogleカレンダーとGmailをつないで使っています。日程調整を任せる形は、まだ自分では使っていません。作ることはできます。
雨漏りしているみたいです。見に来てもらえますか。南町です。
- 候補111月18日(水)13:30〜
- 候補211月17日(火)10:00〜
- 候補311月19日(木)10:00〜
01 / 日程の往復
返事の中身より、日程の往復に時間がとられる
問い合わせが来て、最初に決めることは、たいてい日程です。オンラインで話すのか、家を見に行くのか。何曜日の何時にするのか。
ここで往復が起きます。「来週はいかがですか」「火曜は難しいです」「では木曜は」。1往復ごとに、カレンダーを開いて、空きを見て、文を打ちます。
現場に出ている日は、その1往復が夜になります。返事が遅れると、お客さんはほかの会社にも声をかけるかもしれません。よくある詰まりは、次の3つです。
詰まり 1
空きを見に行く手間
屋根の上や車の中で、スマホのカレンダーを開きます。移動の時間を頭の中で足して、入る日を探します。返事を打つより、この確認のほうが時間をとります。
詰まり 2
種類で、長さが違う
オンラインの打ち合わせなら1時間で足ります。現地調査は、移動を入れると半日近くかかることもあります。同じ「空き」でも、入るとは限りません。
詰まり 3
決まったあとの抜け
決まった予定を入れ忘れる。前日の連絡を忘れる。同じ枠を、2人のお客さんに出してしまう。どれも、忙しい週ほど起きやすくなります。
例(架空です)
月曜の朝、LINEで「雨漏りを見てほしい」と届きます。現場の昼休みに「火曜か木曜の午前はいかがですか」と返します。夜に「木曜で」と返事が来ます。ところが木曜の午前は、別のお客さんにも出していました。どちらに先に返したか、思い出すところから始まります。
AIに任せたいのは、この「空きを見て、条件に合う日を拾って、返事の文にする」所です。日程を決めて、送るのは、人のままにします。
正直に書きます
私はClaude Codeに、GoogleカレンダーとGmailをつないで使っています。「次に何がある?」と聞くと、予定を見て答えてくれます。
ただ、問い合わせに日程の返事をするところまでAIに任せる形は、まだ自分では使っていません。だから、このページに「何時間減った」という数字はありません。書いているのは、作り方と、気をつける所です。
02 / 見本で動かす
みほん工務店(架空)の1週間で、動かしてみる
下は、架空の工務店の1週間です。問い合わせを1つ選ぶと、AIが内容を読んだ結果と、候補になる枠と、返事の下書きが切り替わります。予定・お客さん・地名は、すべて架空です。本物のカレンダーには、つながっていません。
届いた問い合わせを選ぶ
| 日付 | 午前8〜12時 | 午後13〜17時 | 夕方17〜19時半 |
|---|---|---|---|
| 16月 | 現場北町 | 現場北町 | 空き |
| 17火 | 空き | 空き | 予定あり中身は見ない |
| 18水 | 現場南町 | 空き | 空き |
| 19木 | 空き | 打ち合わせ事務所 | 空き |
| 20金 | 現場東町 | 現場東町 | 空き |
| 21土 | 空き | 空き | 入れない決めた休み |
オンラインの打ち合わせ。日中の空きは現地調査のために残し、夕方の3枠を候補にしました。
フォーム / 佐藤様(架空)
ホームページを見ました。リフォームの相談をしたいです。まずはオンラインで話を聞けますか。AIの読み取り
- 種類
- オンラインの打ち合わせ
- 長さ
- 1時間(決めておいた長さ)
- 移動
- なし
- 考えたこと
- 移動が無いので、現場の日の夕方にも入る。日中の空きは、現地調査のために残す。
返事の下書き宛先:佐藤様(架空)
佐藤様
お問い合わせありがとうございます。みほん工務店(架空)です。オンラインでのご相談、承ります。1時間ほどです。次の中から、ご都合のよい日をお選びください。
- 11月16日(月)17:30〜18:30
- 11月18日(水)17:30〜18:30
- 11月19日(木)17:30〜18:30
どれも難しい場合は、ご都合のよい曜日と時間帯をお知らせください。決まりましたら、つなぎ方のご案内をお送りします。
AIの下書きです。日付・曜日・お名前を人が確かめてから送ります。
決まったときの下書き佐藤様が「2で」と返信
佐藤様
11月18日(水)17:30〜で承りました。予定に入れました。前日に、つなぎ方のご案内をお送りします。
前日の確認の下書き11月17日(火)の夕方
佐藤様
明日11月18日(水)17:30から、オンラインでお話しします。つなぎ方は下のとおりです。ご都合が変わった場合は、このままご返信ください。
送るのは人です。ほかの2つの仮押さえは外しました。
LINE / 鈴木様(架空)
雨漏りしているみたいです。見に来てもらえますか。南町です。AIの読み取り
- 種類
- 現地調査(屋根に上がる)
- 長さ
- 1時間半+移動 往復1時間
- 移動
- 南町まで片道30分(決めておいた目安)
- 考えたこと
- 屋根に上がるので、明るい時間だけ。夕方は外す。18日は午前に南町の現場があり、移動が短いので先頭にする。
返事の下書き宛先:鈴木様(架空)
鈴木様
ご連絡ありがとうございます。みほん工務店(架空)です。屋根と天井の様子を見に伺います。調査は1時間半ほどです。次の中から、ご都合のよい日をお選びください。
- 11月18日(水)13:30〜15:00
- 11月17日(火)10:00〜11:30
- 11月19日(木)10:00〜11:30
雨の日は屋根に上がれないため、天気によっては日を改めるご相談をすることがあります。天井から水が落ちているなど急ぎの場合は、お電話ください。
AIの下書きです。日付・曜日・住所を人が確かめてから送ります。
決まったときの下書き鈴木様が「2で」と返信
鈴木様
11月17日(火)10:00〜で承りました。予定に入れました。前日に、もう一度ご連絡します。
前日の確認の下書き11月16日(月)の夕方
鈴木様
明日11月17日(火)10:00に伺います。雨の予報のときは、こちらから日を改めるご相談をします。ご都合が変わった場合は、このままご返信ください。
天気を見て送るかどうかは、人が決めます。ほかの2つの仮押さえは外しました。
メール / 高橋様(架空)
見積書をいただいた件、家で説明を聞きたいです。西町です。平日は18時以降か、土曜だと助かります。AIの読み取り
- 種類
- 訪問して、見積の説明
- 長さ
- 1時間+移動 往復40分
- お客さんの条件
- 平日は18時以降、または土曜
- 考えたこと
- 平日の日中は外す。20日は東町の現場から西町まで遠いので外す。17日の夕方は予定あり。
返事の下書き宛先:高橋様(架空)
高橋様
ご連絡ありがとうございます。みほん工務店(架空)です。見積書のご説明に伺います。1時間ほどです。いただいたご都合から、次の日を選びました。
- 11月16日(月)18:00〜19:00
- 11月19日(木)18:00〜19:00
- 11月21日(土)10:00〜11:00
どれも難しい場合は、ご遠慮なくお知らせください。
AIの下書きです。日付・曜日・住所を人が確かめてから送ります。
決まったときの下書き高橋様が「2で」と返信
高橋様
11月19日(木)18:00〜で承りました。予定に入れました。前日に、もう一度ご連絡します。
前日の確認の下書き11月18日(水)の夕方
高橋様
明日11月19日(木)18:00に伺います。見積書をお手元にご用意いただけると、話が早く進みます。ご都合が変わった場合は、このままご返信ください。
送るのは人です。ほかの2つの仮押さえは外しました。
問い合わせを押すと、候補の枠と下書きが切り替わります。上のボタンで、決まったあとの形も見られます。
見本の動きは、決めておいた条件を画面で再現したものです。実際のAIの返事は、毎回少しずつ言い回しが変わります。だから、送る前に人が読みます。
03 / 全体の流れ
問い合わせから前日の確認まで、7つの段に分けます
流れを段に分けると、どこをAIに任せて、どこを人が持つかが見えます。赤い丸がAIの段、白い丸が人の段です。
-
入口
問い合わせが届く
入口は、フォーム・メール・LINEとばらばらでかまいません。フォームとメールは、同じGmailに届く形にしておくと、AIが読みやすくなります。LINEは、使っている形を見てから、つなぎ方を決めます。最初は、人がLINEの文を貼り付けて頼む形から始めることもあります。
-
AI
内容を読んで、種類を分ける
オンラインの打ち合わせか、現地調査か、訪問しての説明か。種類ごとの長さと移動の目安は、最初に人が決めておきます。AIは、届いた文をそれに当てはめます。どれにも当てはまらないときは、無理に決めず「分からない」と人に返させます。
-
AI
カレンダーの空きを見る
決めたカレンダーだけを見ます。移動の時間、屋根に上がれる明るい時間、お客さんが書いてきた都合。この3つで、入らない枠を外します。前後の予定との間にも、余白をとります。
-
AI
候補日を3つ入れた返事を下書き
いつもの言葉づかいで書かせます。3つとも合わないときに、どう返してもらうかの一言も入れます。下書きは、Gmailの下書きに置く形にすると、スマホからも開けます。
-
人
人が確かめて、送る
日付と曜日が合っているか。お名前と住所は合っているか。この日は本当に動けるか。ここは人が見ます。直したいところは直します。送るボタンを押すのは人です。
-
AI+人
仮押さえして、決まったら確定
送った3つの枠に「仮」の予定を入れます。お客さんが1つ選んだら、その枠を確定にして、残り2つの仮を外します。確定の前に、その枠がまだ空いているかをもう一度見ます。
-
AI
前日の確認を下書き
前日の夕方に、確認の連絡を下書きします。現地調査なら、雨の予報のときに日を改める一言も入れられます。天気を見て送るかどうかを決めるのは、人です。
7つのうち、人の段は1つだけに見えます。でも、確定の段にも人が入ります。お客さんの返事が「2で、でも少し遅れるかも」のように、決めきれない文のことがあるからです。
04 / 自動と、人の判断
AIがやる所と、人が決める所
AIは、空きを探すのも、文を書くのも速いです。でも、日付を1日取り違えることもあります。お客さんが仕事を休んで待っていた日に、誰も来ない。これは取り返しがつきません。だから、外に出る手前に、人が押す門を置きます。
AIの持ち場
- 問い合わせを読む
- 種類と長さを当てはめる
- カレンダーの空きを探す
- 返事と前日の確認を下書き
- 仮押さえを入れる・外す
確かめて、
押す
門の先(人だけ)
- お客さんに送る
- 日程を決める
- 人が入れた予定を消す
- 依頼を断る・料金を答える
どこまで自動にするかは、3段階で決める
一度に全部を任せる必要はありません。下の3段階のうち、1から始めるのをおすすめします。下書きの質を見てから、次へ進みます。
段階 1 / ここから始める
下書きだけ
AIは空きを見て、返事を下書きするだけ。送るのも、予定に入れるのも人です。カレンダーは読むだけでつなぎます。
段階 2
仮押さえまで
送った候補の枠に、AIが仮の予定を入れます。決まったら、残りの仮を外します。カレンダーに書き込む権限を足します。
段階 3
確定の手前まで
お客さんの返事を読んで、確定の予定と、確定の返事を下書きします。人は通知を見て、押すだけにします。
どの段階でも、お客さんへの送信をAIに任せる形は作りません。送る前に人が読む。この1つは、段階を上げても変えません。
AIにさせないこと
- お客さんに送る。下書きまでです。
- 人が入れた予定を、動かす・消す。触ってよいのは、AIが入れた仮押さえだけにします。
- 料金を答える。「いくらですか」と聞かれても、AIの下書きで金額は書かせません。
- 依頼を断る。受けるか断るかは、仕事の判断です。人が決めます。
05 / 情報の範囲と権限
AIに見せる範囲と、渡す権限を先に決める
カレンダーやメールをつなぐということは、AIにその中身を読ませるということです。そこは割り切りが要ります。だから、つなぐ前に「どこまで見せるか」「何をさせるか」を決めます。
カレンダーの権限は、3つの段で考える
権限 1 / いちばん小さい
空いているかだけ見る
Googleカレンダーの共有の設定には、予定の中身を見せず、空いているかどうかだけを見せる形があります。家族の予定や私用の予定を別のカレンダーにしてあれば、そのカレンダーはこれで足ります。見本の「予定あり(中身は見ない)」がこれです。
権限 2
予定の中身まで読む
現場の地名から移動を考えるなら、中身が要ります。読ませるのは、仕事用のカレンダーだけにします。予定のメモ欄に、お客さんの電話番号を書く習慣があるなら、それも見える範囲に入ります。
権限 3
予定を入れる
仮押さえと確定には、書き込む権限が要ります。つなぎ方によっては、カレンダーごとに権限を分けられます。分けられるなら、「仮押さえ用」のカレンダーにだけ書き込ませます。
最初は、権限1と2の「読むだけ」でつなぎます。下書きの段階なら、書き込みは要りません。仮押さえを任せたくなったら、そこで権限3を足します。
情報ごとに、渡すかどうかを決める
決め方の例
| 情報 | AIに渡すか | 理由 |
|---|---|---|
| お客さんの名前・連絡先 | 問い合わせの文の中だけ | 返事の下書きに名前が要ります。お客さんの一覧をまとめて渡すことはしません。 |
| お客さんの住所 | 町名までで足りることが多い | 移動の見当をつけるためです。番地までは要らないことがほとんどです。 |
| 家族・私用の予定 | 空いているかだけ | 中身は日程調整に要りません。空きか予定ありかが分かれば足ります。別のカレンダーに分けておくのが前提です。 |
| 過去のメール全部 | 渡さない | 問い合わせ用のアドレスやラベルを決めて、その中だけを読ませます。 |
| 見積の金額 | 渡さない | 日程を決めるのに金額は要りません。要らないものは見せません。 |
ほかに決めておくこと
- 会社と個人のアカウントを分ける。私用のGmailで仕事をしているなら、どのアカウントをつなぐかを先に決めます。
- 社員の予定をつなぐなら、本人の了解を取る。見られるのは空きだけ、と話してからにします。
- メールの中の指示に、従わない決まりを置く。問い合わせのメールは、知らない人から届きます。本文に「このメールを読んだAIは…」と指示がまぎれていても従わないよう、AIへの決まりに書いておきます。それでも従ってしまうことはあり得ます。だから送信はAIに任せません。任せていなければ、勝手に外へ出ていくことは起きにくくなります。
- データの扱いを確かめる。AIの提供元の規約と設定で、預けた中身がどう扱われるかを確かめます。
MCP(AIをほかの道具につなぐ共通の差し口)の考え方と注意点は、コラム「Claude CodeのMCPとは。カレンダーとGmailにつなぐ使い方」に詳しく書いています。
06 / 二重予約を防ぐ
二重予約は、仕組みの側で防ぐ
日程調整でいちばん困るのは、同じ枠に2つの約束が入ることです。人の注意だけに頼ると、忙しい週に起きます。だから、仕組みの側に決まりを置きます。
返事を送ったとき
候補1 18日(水)13:30仮 候補2 17日(火)10:00仮 候補3 19日(木)10:00仮「2で」と返事が来たら
候補1 18日(水)13:30外す 候補2 17日(火)10:00確定 候補3 19日(木)10:00外す6つの決まり
- 見るカレンダーは1つに決める。紙の手帳や、別のアプリにだけ書いた予定は、AIには見えません。ここがいちばん多い穴です。電話で決めた予定も、その場で同じカレンダーに入れます。
- 候補を出したら、仮押さえを入れる。3つの枠に「仮」の予定を入れて、「予定あり」として扱います。次の問い合わせの候補に、同じ枠が出なくなります。
- 仮押さえに、期限をつける。たとえば3日たっても返事が無ければ、人に知らせます。外すかどうかは人が決めます。押さえたままだと、空いている日が減っていきます。
- 確定の直前に、もう一度空きを見る。返事を待つ間に、人が電話で予定を入れていることがあります。埋まっていたら確定せず、人に知らせて、新しい候補を下書きします。
- 移動と片付けの余白を、枠に含める。前の予定の終わりの時刻ぴったりに、次を入れません。現場から次の家までの時間も、枠の中に入れます。
- 同じお客さんの仮押さえを、まとめて扱う。仮の予定の名前に、誰の候補かを入れておきます。決まったときに、外す2つを取り違えないためです。
それでも、重なることはあり得ます。そのときは、人がお客さんに謝って、日を決め直します。AIは、そのおわびと新しい候補の下書きを作ります。
07 / もともとある機能との違い
Googleカレンダーの予約の機能で、足りる場合もあります
Googleカレンダーには「予約スケジュール」という機能があります。空いている時間を予約のページにして、そのリンクをお客さんに送ります。お客さんはページを開いて、自分で時間を選びます。使える機能は、アカウントの種類によって違います。最新の内容は、Googleの公式の案内で確かめてください。
決まった長さの打ち合わせを、決まった時間帯で受けるなら、この機能で足ります。AIを足す必要はありません。ご相談いただいても、そうお伝えします。
AIを足す意味は、「中身を読む」こと
予約のページは、時間を選ぶ仕組みです。問い合わせの中身は読みません。職人の仕事は、中身で長さも場所も変わります。そこを読むのが、AIを足す意味です。
一般的な違い
| 比べる所 | 予約のページ | AIを足した形 |
|---|---|---|
| 時間を選ぶ人 | お客さん(ページで選ぶ) | こちらが3つに絞って出す |
| 問い合わせの中身 | 読まない | 読んで、種類を分ける |
| 長さ | 予約の種類ごとに決めた長さ | 中身から当てはめる(雨漏りなら現地調査、など) |
| 移動・場所 | 訪問先ごとの移動までは見ない | 地名と前後の現場から、移動を考える |
| 入口 | リンクを開いた人 | フォーム・メール・LINE。リンクを開くのが苦手な人にも |
| 返事の文 | 決まった形の通知 | いつもの言葉づかいで下書き |
| 手間 | 設定すれば動く。仕組みが小さい | AIの利用料と、止まったときの手順が要る |
両方を使う形もあります。オンラインの打ち合わせは予約のページで受けて、現地調査だけAIの下書きにする。仕事に合わせて、組み合わせを決めます。
職人の仕事で、予約のページだけでは足りない例(架空です)
お客さんが予約のページで、木曜の13時を選びました。ところが、その日は午前に遠い町の現場があります。移動を入れると、13時には着けません。予約のページは、前の現場がどこにあるかまでは見ません。AIの下書きなら、そもそもその枠を候補から外せます。
08 / 止まったとき
AIが止まったときの手順も、先に決めておく
AIは、たまに途中で止まります。私が見積書づくりに使っているAIも、たまに途中で止まります。つなぎ方の期限が切れて、カレンダーやメールが読めなくなることもあります。
止まっても、問い合わせは消えません。メールは受信箱に、LINEはLINEに残ります。困るのは、止まったことに気づかないまま、お客さんを待たせることです。
止まったときの5つの手順
- 気づく。毎朝、「まだ返していない問い合わせ」と「返事待ちの仮押さえ」の一覧が届く形にします。一覧が届かない日は、止まっているしるしです。
- 手で返す。候補日の返事のひな形を、1枚用意しておきます。止まった日は、人がカレンダーを見て、ひな形に日付を入れて返します。
- 仮押さえを片付ける。止まる前に入った仮の予定を、人が見直します。返事が来ているのに確定していないものが無いかを見ます。
- 原因を1行残す。何で止まったかを、日付と一緒に書きます。つなぎ直しが要るなら、つなぎ直します。
- 下書きだけで、もう一度確かめる。直したあとの数日は、段階1(下書きだけ)に戻して、正しく動くかを見ます。
作る前に決めること
止まったときに、誰が気づいて、誰が直すか。社長ひとりの会社なら、社長です。誰かに任せるなら、その人の名前と連絡先を、ひな形と同じ所に置いておきます。直すところまでを頼みたい場合は、その範囲も見積の前に話します。
09 / 向き不向き
向いている会社、向いていない会社
日程調整をAIで組むと、合う会社と合わない会社がはっきり分かれます。合わない場合は、作らないほうがよいことも、先にお伝えします。
向いている
- 問い合わせの種類によって、かかる時間が変わる
- 現場に出ていて、日中に返事を打つ時間がとれない
- 対応する地域が広く、移動を考えて日を決めたい
- 予定を、もうGoogleカレンダーに入れている
- 問い合わせが、週に何件か来ている
- 返事の言葉づかいを、自分の形でそろえたい
向いていない
- 予定が紙の手帳にしか無い(まずカレンダーに入れる習慣から)
- 決まった長さの打ち合わせしか無い(予約のページで足ります)
- 問い合わせが月に数件(手で返すほうが早いことがあります)
- 送るところまで全部任せたい(その形は作りません)
- お客さんの情報を、AIに見せたくない(それも1つの判断です)
- 予定がいくつものカレンダーに分かれていて、1つにまとめられない
迷ったら、まず1週間、問い合わせの数と、日程の往復が何回あったかを数えてみてください。往復が少なければ、今のままで足りているのかもしれません。
10 / 作るときの進め方
小さくつないで、下書きから試します
いきなり全部をつなぎません。読むだけでつないで、下書きを人が直しながら、少しずつ任せる所を広げます。
-
一緒に
聞き取り
問い合わせの入口、仕事の種類ごとの長さ、移動の目安、屋根に上がる仕事かどうか、休みの決まり。使っているカレンダーとメールのアカウントも伺います。
-
設定
読むだけで、つなぐ
カレンダーと、問い合わせが届くメールを、読むだけの権限でつなぎます。見せる範囲は、前の段で決めたとおりにします。
-
人
下書きを、直しながら試す
届いた問い合わせで、下書きを作らせます。言葉づかいや、外し方の条件がずれていたら、決まりのほうを直します。この間、送るのも予定を入れるのも人です。
-
段階 2
仮押さえを任せる
下書きが安定してきたら、書き込む権限を足して、仮押さえと確定の手前までを任せます。
-
仕上げ
前日の確認と、毎朝の一覧を足す
前日の確認の下書きと、止まったことに気づくための毎朝の一覧を足します。止まったときのひな形も、ここで渡します。
料金
このページでは、新しい料金は決めていません。つなぐ範囲と、どこまで自動にするかを伺ってから、見積書でお出しします。AIの利用料は別にかかります。今の料金は料金のページとAI導入支援のページにあります。
11 / よくある質問
よくある質問
お客さんへの返事を、AIが勝手に送りませんか?
送りません。送らない形で作ります。AIが作るのは下書きまでです。日付とお名前を人が確かめて、人が送ります。
Googleカレンダーを使っていなくても、できますか?
このページは、Googleカレンダーを使う前提で書いています。ほかのカレンダーは、つなげるかどうかを見てからお答えします。予定が紙の手帳だけなら、まずカレンダーに入れる習慣から始めるのが近道です。
家族の予定も、同じカレンダーに入っています。
同じカレンダーに入ったままAIに読ませると、家族の予定の中身も見えてしまいます。家族の予定を「空いているかだけ」にするには、家族の予定を別のカレンダーに分けて、そのカレンダーは空き時間だけを見せる形にします。分けられないときは、そのカレンダーをAIに読ませるかどうかから、聞き取りのときに一緒に決めます。
候補日は、いくつ出すのがいいですか?
このページでは3つにしています。多いとお客さんが選びにくく、少ないと往復が増えやすいからです。仮押さえの枠も、出した数だけ埋まります。仕事に合わせて変えられます。
現地調査の日が雨だったら、どうなりますか?
天気は人が見ます。前日の確認の下書きに、日を改めるご相談の一言を入れておけます。送るか、日を改めるかは、人が決めます。
スマホだけで使えますか?
下書きをGmailの下書きに置く形なら、スマホのGmailで開いて、直して、送れます。AIを動かす仕組みそのものは、パソコンなどに置きます。置き場所は、聞き取りのときに決めます。
社員の予定も見られますか?
つなぎ方としてはできます。ただ、社員の予定をつなぐなら、本人に話して了解を取ってからにします。見せるのは、空いているかどうかだけにする形もあります。
瀧澤さん自身は、この仕組みを使っていますか?
GoogleカレンダーとGmailをClaude Codeにつないで、「次に何がある?」と聞く使い方はしています。問い合わせに日程の返事をするところまで任せる形は、まだ使っていません。作ることはできます。
12 / 関連ページ
問い合わせのあとを、AIで整える
日程調整は、問い合わせの受け口と、見積の返し方とつながっています。あわせてどうぞ。
まずは、あなたの現場の
話を聞かせてください。
今のサイトを見せてください。直すべきところだけ、正直に言います。売り込みはしません。それで終わっても、それで構いません。
屋根職人歴20年以上、施工2,000棟以上。まず自分の会社で実証してから、同じやり方をお渡ししています。
