結論:被リンクは「紹介」です。作るものではなく、付いてくるものです

被リンクは、ほかのサイトから自分のホームページへ張られるリンクです。「被」は、受ける側という意味です。

人の世界に置き換えると、紹介です。元請けの監督が、施主さんに「屋根ならあの会社に頼むといい」と言ってくれる。それと同じことが、インターネットの上で起きています。

この記事の結論は3つです。

  1. 紹介されると、Googleがあなたのページを見つけやすくなり、何のページかも伝わりやすくなります
  2. 職人の会社には、自分で確かめて頼める出どころがあります。取引先、所属団体、地域の媒体、役に立つ記事の4つです
  3. 順位を上げる目的で、リンクを買うことはしません。紹介は、実在の関係と、役に立つ中身から生まれます

先に断っておきます。被リンクが増えても、検索で上に出るとは限りません。順位を決めるのはGoogleです。Googleが被リンクをどう計算しているかの細かい中身も、公開されていません。この記事に書くのは、仕組みの考え方と、自分でできる段取りまでです。

私は屋根職人です。屋根工事歴は20年以上です。自社の瀧澤屋根工業では、LP、ブログ50本、動画、SEOを回して集客してきました。その立場から書きます。

紹介されると、なぜ見つけてもらいやすくなるのか

理由を2つに分けて説明します。1つは「道」の話。もう1つは「推薦」の話です。

1つ目:リンクは、Googleが通る道です

Googleは、公式の案内でこう説明しています。リンクを使って、ページの関連性を判断し、新しいページを見つける。関連性とは、そのページが何についてのページか、ということです。

Googleは、ネットの中をリンクづたいに歩いてページを集めています。ほかのサイトからあなたのページへリンクがあれば、そこが道になります。道が無いページは、見つけてもらうまでに遠回りが要ります。

リンクの文字にも意味があります。たとえば「盛岡の屋根の雨漏り修理なら〇〇板金」という文字のリンクなら、行き先が何のページかを、読む人にもGoogleにも伝えます。Googleの案内にも、リンクの文字はリンク先についての情報を伝える、と書かれています。

2つ目:理由のある紹介は、推薦に近いと私は考えています

大学の論文は、ほかの研究者に引用されて価値を認められます。被リンクも、これに近い考え方です。理由があって張られた紹介は、「あの会社は信頼できますよ」という推薦にあたることがある。私はそう考えています。

人の紹介と同じで、数だけでは決まらないとも見ています。誰が紹介してくれたかで、重みが変わります。顔も知らない人が100人で言う「いい会社だよ」より、長く取引のある元請けの一言のほうが、施主さんには効きます。私は、被リンクにも同じことが言えると考えています。数と質の両方です。

職人の会社が自分でできる、4つの出どころ

紹介は、先に実体があって、その結果として付いてきます。取引がある。会員である。取り上げられる出来事がある。役に立つ記事がある。職人の会社が持っている実体から、出どころを4つ挙げます。どれも例です。

1. 取引先の「施工店一覧」「協力会社」のページ

材料メーカーや問屋、元請けの会社のホームページには、施工店や協力会社の一覧を載せているところがあります。

  • 探し方:付き合いのある会社のホームページを開き、「施工店」「取扱店」「協力会社」の欄を探します
  • 載っていたら:社名、電話番号、所在地、ホームページの住所が、今のものと同じかを確かめます
  • 載っていなかったら:営業の担当者に「一覧に載せてもらえますか。ホームページの住所も入れてもらえますか」と聞きます

ホームページを新しくして、ホームページの住所が変わった会社もあります。取引先のページは、古い住所のままになっていることがあります。それでは、道が行き止まりになります。直してもらうだけで、道がつながります。

2. 所属している団体の「会員名簿」

組合、協会、商工会、同業の会などです。会員の一覧をホームページに載せている団体があります。

  • 名簿に、ホームページの住所を書く欄があるか
  • 欄があるのに、空いていないか
  • 載っている情報が古くないか

この3つを見ます。空いていれば、事務局に頼みます。名簿の作り方や載せる条件は、団体ごとに違います。まず事務局に聞いてください。

3. 地域の媒体

地域の新聞、情報誌、自治体や商工会のページです。ここは、こちらから頼んで載るものではありません。取り上げられる出来事があって、初めて載ります。

職人の会社なら、たとえば次のような出来事です。

  • 地域の行事や清掃活動に、会社として参加した
  • 学校の職業体験で、仕事の話をした
  • 地域の古い建物の修繕を手がけた

取り上げてもらったら、記事の中に会社のホームページの住所を入れてもらえるか、聞いてみてください。断られても構いません。入るかどうかは、媒体の決まりしだいです。

4. 読んだ人が紹介したくなる記事

4つの中で、自分の手だけで始められるのはこれです。役に立った記事は、誰かが自分のブログやSNSで「この記事が分かりやすい」と紹介してくれることがあります。

紹介されやすいのは、宣伝の記事ではありません。調べた人の疑問に答える記事です。たとえば、次のようなものです。

  • 台風のあと、地上から屋根のどこを見ればいいか
  • 雪止めは何のために付けるのか
  • 見積書の「一式」は、何が入っているのか

現場で毎日見ている人にしか書けないことは、それだけで紹介する理由になります。書き方は、別のコラムにまとめました。

もう1つ:専門家を紹介するサイトに載る

私自身がやっていることも書きます。私は「マイベストプロ」という専門家を紹介するサイトに、瀧澤屋根工業の代表として載っています。マイベストプロは、IBC岩手放送が運営している専門家サイトです。

この掲載は有料です。掲載料を払って、専門家として載せてもらうサービスです。順位を上げるためにリンクを買う、というものではありません。

私が載っている理由は2つです。1つは、その分野の専門家だという裏づけになること。もう1つは、お客さんが私の会社を知る入口になることです。載っているページから、私の会社のホームページへも行けます。

自分の業種と地域で、こういう場所がないか探すのも一つの手です。ただし、掲載の条件や費用は場所ごとに違います。何が載り、いくらかかるのか。中身と費用を確かめてから決めてください。

今日できる棚卸し:すでに付いている紹介を確かめる

新しく頼む前に、今あるものを確かめます。私なら、次の順でやります。

  1. 名刺入れを広げる。 取引先と所属団体を書き出します。紹介をもらえる相手は、ここにいます
  2. 書き出した相手のホームページを開く。 自分の会社が載っているか。載っていれば、所在地と電話番号が今のものか。ホームページへのリンクがあるか、押して開くか
  3. 自分の会社名で検索する。 自分のサイト以外で名前が出てくる場所を、2ページ目、3ページ目まで見て書き出します
  4. Googleサーチコンソールの「リンク」を見る。 サーチコンソールは、Googleが出している、検索での出方を確かめる道具です。この中のリンクのレポートで、自分のサイトへのリンクが多いサイトを確かめられます。ただし、Googleのヘルプには、すべてのリンクを網羅したものではない、と書かれています。一覧に無いから無い、とは決めないでください
  5. 直してほしい所を、相手ごとに1行にまとめる。 「施工店一覧の電話番号を、〇〇に直してください」のように、直す中身だけを書きます。連絡は、ふだんの用事のついでで足ります

私ならこう見ます。新しい紹介を1つ増やすより、すでにある紹介の行き止まりを1つ直すほうが早い。取引先も団体も、すでに名前を載せてくれている相手です。頼むのは、載っている情報の書き換えだけです。断られにくく、お金もかかりにくい作業です。

あわせて、自分の側の道も整えておきます。InstagramやTikTokなどのSNSのプロフィール欄、Googleビジネスプロフィールに、ホームページの住所を入れておきます。私はSNSも続けていますが、ここで書くのは順位の話ではありません。見た人が、迷わずホームページまで来られる道の話です。

「被リンクを売ります」と言われたら

職人の会社にも、こういう営業が来ることがあります。「被リンクを〇本つけます」「ドメインを強くします」。

私は、買わないことをおすすめします。Googleは「スパムに関するポリシー」という決まりを公開しています。その中の「リンクスパム」として、たとえば次のようなやり方を挙げています。

  • 順位を上げるために、リンクを売り買いする
  • お互いにリンクを張り合う相互リンクを、過剰に集める
  • 自動のプログラムやサービスで、リンクを作る
  • 質の低い登録サイトに、リンクを並べる
  • 掲示板の書き込みや署名に、作為的なリンクを入れる

Googleは、決まりに反したサイトについて、順位が下がったり、表示されなくなったりすることがある、と書いています。

ここで、混ぜてほしくないことがあります。お金を払う掲載が、全部だめというわけではありません。禁じられているのは、順位を上げる目的でリンクを売り買いすることです。専門家として紹介してもらう掲載や、団体の会費は、目的が違います。ただ、お金を払って張ってもらうリンクには、広告だと分かる印をリンクに付ける決まりがあります。

では、どう見分けるか。私は、次の問いで線を引きます。

「その場所に、リンクが無くても載る価値があるか」

人が読みに来る場所か。載っていること自体が、お客さんへの説明になるか。そうなら、それは紹介や掲載です。反対に、売っているものがリンクの本数だけで、そのページを読む人の姿が思い浮かばないなら、私は手を出しません。

屋根で言えば、見えない所の釘を減らして安くする話と似ています。その場はきれいに見えても、後で困るのは持ち主です。読む人の役に立たないことに、お金と時間を使う理由はありません。

最後に、紹介される中身は、積んだ記事と事例から生まれます。1本で紹介が集まるとは限りません。続けることについては、SEO対策のページの第6章と、現場ブログのコラムに書きました。

出典

確認日:2026年10月19日

  1. Google のリンクに関するベスト プラクティス
  2. Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
  3. リンクレポート