結論:文字で残る入口を先頭に。電話には「出られる時間」を添える

問い合わせの入口は、次の順に並べることをおすすめします。

  1. LINEなど、文字で残る入口
  2. 電話(出られる時間帯を添える)
  3. フォーム

理由は一つです。電話は、鳴ったときに出られないと、相手の用件がどこにも残りません。文字の入口は、出られなかった時間のぶんも残ります。

私は屋根の現場に20年以上入っています。屋根の上にいるあいだは、電話に出られません。つまり日中の何時間かは「電話に出ない会社」になります。怠けているわけではありません。仕事の形がそうなっているだけです。

それなら、ホームページの側を仕事の形に合わせます。電話番を増やす話ではありません。入口の順番と、そこに添える一文の話です。

3つの入口は、役目が違う

入口を一つに絞らないのは、相手によって楽な方法が違うからです。私は3つを次のように分けて考えています。

電話

  • 向いている人:今すぐ話したい人。文字を打つのが手間な人
  • 弱いところ:出られないと、用件が残らない

LINE

  • 向いている人:仕事や家事の合間に、短く送りたい人
  • 弱いところ:LINEを使っていない人には、入口にならない

フォーム

  • 向いている人:夜に落ち着いて書きたい人。会社のパソコンから連絡する人
  • 弱いところ:項目が多いほど、書き終えるまでの手間が増える

3つとも置きます。ただし、同じ大きさで横一列には並べません。3つが同じ顔で並ぶと、見る人はどれを押せばよいかを自分で決めることになります。順番と大きさで「まずはこれ」を示します。

先頭に置くのは、自分がいちばん取りこぼしにくい入口です。現場に出ている会社なら、それは文字の入口だと私は考えています。昼休みや帰りの車の前で、まとめて読めるからです。

並べ方は、スマホの画面で上から順に決める

置く場所は2か所です。画面の上と、ページの終わりです。

画面の上

ボタンは2つまでにします。文字の入口を1つ。もう1つは、ページの終わりの相談欄へ移るボタンです。

ページの終わり

先頭の入口を、いちばん大きく置きます。その隣に電話番号。その下にフォームです。

このサイトの並べ方も書いておきます。パソコンの広い画面では、上に「LINEで相談」と「無料で相談する」の2つを置きました。後者を押すと、ページの終わりの相談欄に移ります。スマホの画面では、上にあるのはロゴとメニューのボタンだけです。メニューを開いて下へ送ると、メールアドレス、電話番号、「無料で相談する」が出ます。相談欄は、どちらの画面でも同じ並びです。LINEのボタン、電話番号の順に並べ、その下にフォームを置きました。フォームの見出しは「フォームからでも大丈夫です(1分)」です。LINEを使わない方に、別の道があると伝えるための一行です。

電話番号には一文を添える

番号だけを置くと、「いつかけても出る」と読めます。出られない時間がある会社は、先にそう書いておきます。たとえば次のような一文です。

  • 「日中は現場に出ています。出られなかったときは、その日のうちに折り返します」
  • 「電話に出やすいのは、12時から13時と、17時以降です」

これは例です。書くのは、守れる内容だけにしてください。「その日のうちに」が難しいなら「翌営業日までに」と書きます。守れない一文は、書かないより悪い結果になります。

もう一つ、番号は指で押すと発信できる形にしておきます。画像の中に番号を書いただけでは、押しても発信できません。公開前に、自分のスマホで押して確かめてください。

フォームの項目は「最初の返信に要るか」で絞る

フォームの項目を決める基準は一つです。その項目が空欄だと、最初の返信が書けないか。書けるなら、必須にはしません。

工事会社のフォームなら、私はこう分けます。

必須にするもの

  • お名前
  • 連絡先(電話番号かメールアドレスの、どちらか一つ)

任意で置くもの

  • 相談の種類(選ぶだけの形にする)
  • 市町村
  • ひとこと(自由に書く欄)

最初のフォームでは聞かないもの

  • 番地までの住所
  • 築年数
  • 希望の予算
  • 図面や写真の添付

聞かない理由は2つあります。一つは、折り返しのやり取りで聞けるからです。もう一つは、まだ頼むと決めていない人にとって、番地まで書くのは重いからです。現地を見に行くと決まった段階で聞けば足ります。写真も、やり取りが始まってから送ってもらえば間に合います。

このサイトのフォームは6項目です。必須は、お名前とメールアドレスの2つだけにしました。残りの4つは任意です。そのうち2つ(工事の種類と、いま困っていること)は、文章を書かずに選ぶだけの形にしています。自由欄には「書ける範囲で構いません」と添えました。

必須を増やしたくなったら、自分にこう聞いてみてください。「この欄が空でも、自分は返信を書くか」。書くのであれば、その欄は任意で足ります。

送ったあとに何が起きるかを、ボタンの近くに書く

項目を絞っても、送信ボタンの手前で手が止まることがあります。送ったあとに何が起きるかが分からないからです。

ボタンの近くに、次の3つを書いておくことをおすすめします。

  • 誰から、どの手段で、いつごろ連絡が来るか
  • 書いてもらった内容を、何に使うか
  • 営業の電話をかけ続けないのであれば、かけないということ

このサイトでは、送信ボタンの下に「送信後、こちらから折り返しご連絡します。営業の電話をかけ続けるようなことはしません。」と書いています。いただいた内容の使い道も、同じ場所に書きました。

最後に、入口は「見る人がいるもの」だけを置いてください。誰も開かないLINE。誰も確認しないメールアドレスに届くフォーム。置いてあるのに返事が来ない入口は、入口が無いよりも印象を悪くすると私は考えています。3つを維持できないなら、2つに減らして構いません。

公開の前に、自分のスマホで3つとも試します。電話を鳴らす。LINEを1通送る。フォームを送る。それぞれがどこに届き、誰が気づくのかを確かめてください。並べ方を決めるのは、そのあとで間に合います。